Google Driveを社内のファイルサーバとして活用できる日はくるか?

こちらは過去の記事です。
記載内容が古くなっている可能性がありますので、ご注意ください。

Google社が提供している法人向けのサービス「G Suite」が急激に進化しています。

「Team Drives」の発表

2016年9月には、複数のユーザーが共有ドライブとして使える「Team Drives」が発表されていた。
今年のGoogle Cloud Next 2017で正式発表された。
これまでもGoogle Driveでファイルの共有はできたが、「Team Drives」では共有設定しなくてもデフォルトで組織内で共有できる。
ファイルがチームに所属するため、退職者が出てもファイルが消えたり、引き継ぐ必要もない。
但し、現時点で使用できるエディションは「G Suite Business」「G Suite for Education」「G Suite Enterprise」であるため、「G Suite Basic」では使用できない(泣)
Team Drivesについては「2018 年1月1日以降は、すべての G Suite ユーザーに対してチームドライブの作成が自動的に有効になる予定」との記載がありました。
これが、「G Suite Basic」でも使えるようになることを意味するかわかりませんが、期待しています!

ローカル上にダウンロードや同期が不要な「Drive File Stream」の発表

ファイルをストリーミングとして利用できる機能であり、ローカル上にダウンロードしなくてもファイル編集が可能。
Dropboxでは「Smart Sync」という名称で同様のサービスがある。
これまた現時点で使用できるエディションは「G Suite Business」「G Suite for Education」「G Suite Enterprise」であり、「G Suite Basic」では使用できない(泣)

今後どうなっていくか?

企業内にあるファイルサーバ(共有フォルダ)をクラウドに移行できないか?という試みは色々とありましたが、大抵が失敗に終わっています。
なんだかんだCIFSによるファイル共有の使い勝手やActive Directoryによる管理のしやすさに勝てるサービスが無く、未だ社内にファイルサーバを構築している or IaasでWindowsServerを構築し、ファイルサーバ化している企業が多いのではないかと思います。
Googleは、ご存知の通りGmailやGoogleカレンダーを中心としたG Suiteで利用企業数は300万社を超えていると言われている。
これに、ファイルサーバもセットになれば、かなり強力なビジネスツールになると思う。
ライバルのOffice 365やDropbox、BOXなどに、差をつけられるか今後が楽しみです。

カテゴリ:IT動向
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Yasutou Hoshino Twitter:@yasutouhoshino